ピラティスと筋トレの違いとは?姿勢・痛み改善の専門家が徹底解説
2026.10.03ピラティスと筋トレの違いとは?姿勢改善や痛み改善にはどちらがいい?
「ピラティスと筋トレ、どちらをやればいいの?」
姿勢改善やダイエット、腰痛・肩こりなどの身体の悩みをきっかけに運動を始めようとすると、このような疑問を持つ方は少なくありません。
どちらも身体を動かすことで、身体の機能を高めることを目的としていますが、得意としていることには違いがあります。
一言で表すなら、
ピラティスは「整える」こと、筋トレは「鍛える」こと。
もちろん、ピラティスでも筋力は向上しますし、筋トレでも姿勢を意識することはできます。
大切なのは、「自分の身体に今何が必要なのか」を考えて運動を選ぶことです。
この記事では、ピラティスと筋トレの違いだけでなく、「ピラティスを続けているのに姿勢が変わらない」「筋トレをしているのに姿勢改善しない」と感じる方に向けて、当ジムが考える身体の改善方法について解説します。
ピラティスと筋トレの違いを一言でいうと
ピラティスと筋トレには、それぞれ異なる特徴があります。
ピラティス=身体を「整える」
ピラティスでは、呼吸や姿勢、身体の動かし方などを意識しながら運動を行います。
特に、体幹の使い方、呼吸と身体の動きの連動、姿勢のコントロール、身体を正確に動かす感覚、普段使えていない筋肉を意識する、といったことを重視します。
そのため、運動経験が少ない方や、いきなり高重量の筋トレをすることに不安がある方にも取り入れやすい運動です。
「身体をどう動かせばいいのかわからない」という方にとって、身体の使い方を学ぶための入り口として活用しやすいでしょう。
筋トレ=身体を「鍛える」
一方、筋トレは筋肉に適切な負荷をかけることで、筋力や筋量を高めることを得意としています。
例えば、筋力を高めたい、筋肉をつけたい、基礎代謝を高めたい、ダイエットしたい、ヒップアップしたい、身体を引き締めたい、将来も動ける身体を維持したい、といった目的には、筋力トレーニングが有効です。
特に筋肉量を増やすことを目的とする場合、筋肉に十分な負荷を与えることが重要になります。
つまり、
「身体の使い方を整える」ことと「身体を支える筋力を高める」ことは、似ているようで別の問題です。
ここが、ピラティスと筋トレを考えるうえで重要なポイントです。
ピラティスをしているのに姿勢が変わらない?
「ピラティスを始めたけれど、思ったほど姿勢が改善しない」「ピラティス 効果ない」
と感じる方もいるかもしれません。
しかし、これは必ずしもピラティスそのものに効果がないという意味ではありません。
身体の姿勢や動作は、筋力だけで決まっているわけではないからです。
例えば、ある動作をするときに、本来働いてほしい筋肉が働かない、別の筋肉が代わりに働く、特定の関節ばかり動いてしまう、同じ方向へ身体を動かす癖がある、筋肉の柔軟性や組織の状態に左右差がある、といったことが起こると、運動をしていても普段の動作では元のパターンに戻ってしまうことがあります。
つまり、
「正しい姿勢を作れること」と「日常生活の中で、その姿勢を維持できること」は同じではありません。
筋トレをしているのに姿勢改善しないのはなぜ?
反対に、「筋トレを始めたのに姿勢改善しない」というケースもあります。
筋肉が強くなれば、必ず姿勢が改善するとは限りません。
例えば、股関節を動かすときに本来働いてほしい筋肉が十分に働かず、別の筋肉が代わりに働いているとします。
この状態で単純に「もっと筋力をつけよう」と考えて負荷を増やすと、もともと頑張りすぎている筋肉ばかりがさらに強くなることがあります。
筋トレでは、
「どの筋肉を鍛えるか」だけではなく、「どのような動作の中で鍛えるか」
が重要です。
身体の問題は、「筋肉が弱い」という一つの問題だけで説明できないことがあります。
姿勢や痛みが変わらない第三の要因
ピラティスをしても、筋トレをしても、姿勢や痛みがなかなか変わらない。
そのような場合、私たちは「運動の量」だけではなく、身体の動かし方そのものに注目します。
身体には一人ひとり異なる「動作の癖」があります。
例えば、腰を反って動く、骨盤を過剰に傾ける、肩をすくめて腕を上げる、膝が内側に入りやすい、股関節ではなく腰で動いてしまうなどです。
こうした動作が繰り返されると、特定の筋肉や関節に負担が集中することがあります。
また、筋肉や筋膜などの軟部組織の状態によって、身体の動かしやすさが変化することもあります。
そのため、
「硬いから伸ばす」「弱いから鍛える」だけではなく、なぜその筋肉が硬くなったのか、なぜその筋肉に負担が集中しているのかを考えることが重要です。
私たちは、この「動作の癖」と「筋力・柔軟性・組織の状態」の両方から身体を評価します。
当ジムが考える「姿勢改善=痛み改善」というアプローチ
もともと接骨院で行っていた運動療法は、ピラティスと近い性質を持つものでした。
呼吸や体幹の使い方を意識しながら、身体を正しく動かし、姿勢や痛みの改善を目指すアプローチです。
実際に、多くの方の姿勢が改善し、それに伴って痛みが和らいでいくケースもありました。
しかし、そこで一つの限界も見えてきました。
それは、
運動療法だけでは、筋肉のアンバランスや筋力不足そのものを十分に解決できない場合がある
ということです。
例えば、本来働いてほしい筋肉が弱くなっていると、その筋肉の代わりに別の筋肉が過剰に働く「代償動作」が起こることがあります。
運動によって一時的に姿勢を整えられたとしても、身体を支えるための筋力が不足していれば、日常生活に戻ったときに再び別の筋肉が頑張ってしまうことがあります。
そこで私たちは、運動療法の考え方をベースにしながら、筋力トレーニングを組み合わせるようになりました。
単純に「筋肉を大きくする」「重い重量を持つ」ということが目的ではありません。
大切にしているのは、
「代償動作を起こしている原因となる筋肉に、正しい関節運動の中で適切な負荷を与えること」
です。
例えば、ただ「お尻を鍛える」のではなく、「股関節をどのように動かしているのか」「骨盤はどう動いているのか」「他の筋肉が代わりに働いていないか」まで確認しながらトレーニングを行います。
ピラティス的な「身体を正しく動かす」という視点。
そして筋力トレーニングの「身体を支える力を高める」という視点。
この両方を組み合わせることで、姿勢や痛みの改善を目指していきます。
ピラティス・筋トレ・当ジムのアプローチは併用できる?
もちろん、併用することは可能です。
むしろ、それぞれの得意分野を活かすことで、より効率的に身体づくりを行える場合があります。
例えば、
①身体の状態を確認する ↓ ②動作の癖を整える ↓ ③正しい動作の中で筋力を高める ↓ ④日常生活やスポーツで使える身体にする
という考え方です。
ただし、全員が同じ順番で行う必要はありません。
身体が硬く、正しい動作を行うこと自体が難しい方であれば、まず身体を動かしやすい状態にすることが重要かもしれません。
一方で、ある程度身体を正しく動かせるにもかかわらず、姿勢を維持する筋力が不足しているのであれば、筋力トレーニングを優先した方がよい場合もあります。
大切なのは、
「ピラティスか筋トレか」ではなく、「今の身体に何が必要なのか」
です。
よくある質問
Q. ピラティスと筋トレ、どちらが痩せますか?
ダイエットでは、運動だけでなく食事や日常の活動量など、さまざまな要素が関係します。
筋肉量を増やしたい、身体を引き締めたいという目的では、筋力トレーニングが重要な選択肢になります。
一方、ピラティスは身体を動かす習慣を作ったり、身体の使い方を学んだりする運動として取り入れられます。
「痩せるならどちら」と単純に分けるより、自分が継続できる運動を選ぶことも重要です。
Q. ピラティスは毎日やっても大丈夫ですか?
運動の内容や強度、身体の状態によって異なります。
比較的低負荷の運動であれば日常的に行える場合もありますが、疲労や痛みがある場合は無理に毎日行う必要はありません。
身体の反応を確認しながら、適切な頻度で行いましょう。
Q. 筋トレをすると身体が硬くなりませんか?
筋トレをしただけで必ず身体が硬くなるわけではありません。
筋力トレーニングによって筋力を高めながら、適切な可動域で身体を動かすことは可能です。
むしろ重要なのは、筋力と可動性の両方を考えてトレーニングすることです。
Q. 腰痛や肩こりがあっても筋トレできますか?
痛みがある場合でも、必ずしもすべての運動を中止する必要があるとは限りません。
ただし、痛みの原因や状態によって適切な運動は異なります。
まず現在の身体の状態を確認し、痛みを悪化させない範囲で適切な運動を選択することが大切です。
強い痛みや急激な症状がある場合などは、医療機関への相談も検討してください。
Q. ピラティスをしているのに姿勢が改善しません。なぜですか?
姿勢は、身体の使い方だけでなく、筋力、可動性、筋肉の協調性、日常生活での動作など、さまざまな要素によって決まります。
そのため、運動を続けているだけではなく、「なぜ姿勢が崩れるのか」を評価することが重要です。
当ジムでは、姿勢だけを見るのではなく、実際に身体を動かしたときの動作も確認します。
まとめ|大切なのは「何をするか」より「なぜするか」
ピラティスと筋トレは、どちらか一方が優れているものではありません。
ピラティスは身体の使い方を整える。
筋トレは身体を支える力を高める。
そして、姿勢や痛みを改善するためには、その両方に加えて、
「なぜその動作になっているのか」
を考えることが重要です。
「ピラティスを続けているのに姿勢が変わらない」
「筋トレをしているのに痛みが改善しない」
そんなときは、運動量を増やす前に、一度ご自身の身体の動かし方を見直してみてください。
当ジムでは、姿勢だけを見るのではなく、実際の動作や筋力、身体の使い方を確認したうえで、一人ひとりに合わせたトレーニングをご提案しています。
「自分にはピラティスと筋トレのどちらが合っているのかわからない」
「運動しているのに身体の悩みがなかなか変わらない」
という方も、まずは現在の身体の状態を確認するところから始めてみませんか?
体験カウンセリングでは、姿勢や動作を確認し、現在の身体の状態に合わせた運動方法をご提案しています。
無理にトレーニングを勧めるのではなく、「今の身体に何が必要なのか」を一緒に考えていきます。
ぜひご連絡ください。